川崎老人ホーム投げ落とし殺人事件は犯人職員だけでなく、運営会社も警察も市役所も同罪では?

川崎市の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、一昨年入所者3人を次々とベランダから投げ落とし殺害したとして逮捕された元職員の今井隼人容疑者、若いのにその平然とした態度、顔つきに戦慄を覚える。

この転落死が明るみになった直後からマスコミはこの元職員の今井隼人を追いかけ回していた。つまり、マスコミはかなりの確度でこの男が犯人であると目星を付けて、インタビュー映像を撮りまくっていたに違いない。

今その映像を見ると、記者の質問に全く動ぜず、淡々と答えている。この時既に3人も殺害した後なのに、平然として顔色も変えずに対応しているのは並みの人間にできることではない。既に人間としての心を失っていたのだろう。

週刊ポストも去年の9月末の時点で、記事にしており、Sアミーユ川崎幸町で働く現役職員B氏(37)による内部告発がなされ、A氏(今井隼人のこと)が怪しいと指摘していたとのこと。B氏によると、
Aは転落死で亡くなった方々のことについて、事故の直前に『そろそろやばいかも』と予言めいたことをいっていたんです。皆さん、まだ元気だったからとても不思議だったんですが

 今考えてみれば今井隼人による殺害予告ということだろう。そしてその時点で週刊ポストは更に重大なことを書いている。

「…さらに、B氏によれば、A氏が担当した入居者が亡くなった事例は、この3件だけではないという。
「昨年9月ごろに、90代の女性が脳卒中で倒れ、一度退院したものの再び急変し搬送され、その後亡くなられました。この二度ともAが担当だったんです。その後、問題となっている転落死が相次ぐ間、また12月中旬にも89歳女性がトイレで倒れているのをAが発見したんです。搬送先の病院で亡くなられました。死因は脳梗塞でした。もちろん、老人ホームで入居者の死は避けられないものですが……」
 そして12月に亡くなった89歳女性の長男がいう。
「母はトイレで倒れて意識不明となり、病院に搬送された10日後に亡くなりました。警察の検死でも事件性はないとのことでしたが、母はオムツをしていたし、支えがなければ1人で歩行はできません。そんな母がなぜトイレに行ったのかと、当時から不思議でした。その後、転落事故などいろいろな事実が発覚したことで疑念が深まりました。」

 つまり、3人の投げ落とし殺人以外に更に2人の老人を殺害している可能性があるということだ。これも今後明らかになるのだろうか。

 介護職員の長時間労働と低賃金が間接的な引き金になっているであろうことは疑いない。安倍政権は介護予算についても切り詰めようとしたり、外国人介護人を入れようとしたりと、本来の介護福祉の充実とは真逆なことをやっている。財政再建のための社会福祉の節約とのことだろうが、財政再建を求める国民は、介護の現場で起きる問題についても間接的な責任があると言わざるをえない。

それにしても一番の問題は、介護施設運営会社の積和サポートシステムの責任だ。この責任とは、単に介護職員の管理不行き届き程度のことではない。むしろ、加害者としての責任。つまり、今井隼人の犯行を薄々知っていながら隠蔽工作をしていた疑いだ。

 積和サポートシステムの岩本社長の会見の言葉。
「…岩本社長は、1件目の転落死を事故と認識し、2件目も「事件とは想像できなかった」。3件目が起きた後の2015年1月、サポートシステムは今井隼人容疑者ら職員に運営会社として聞き取りをしたが、説明に違和感は感じられず「性善説で職員を見ていた」と岩本社長。
 今井容疑者は1件目と3件目の第一発見者。そんな不自然な点があったのに、深く追及しなかった。その後、相次ぐ転落死に職員から「気持ち悪い」などと不安の声が上がり、取りあえず、施設内の不安感を解消するため同月、今井容疑者を当直から外した。…」

 全く不自然な対応だ。2件目の後に週刊ポストが指摘する「1人で歩行できない89歳女性がトイレで倒れているのをAが発見した事件も起きている。少し調べれば今井が怪しいということがわかる。だから、会社は今井容疑者を当直から外したのだ。この時点ではっきりと犯人と認識していたはずだ。しかし、その後窃盗を理由に体よく追い出してしまった。

 こういうデタラメ介護施設運営会社だから虐待が頻繁に行われていても見て見ぬ振りをしていた。要するに札付きの暴力介護施設ということだ。

 更にひどいのは悪名高き神奈川県警だ。東京新聞によると…。
転落死の発生のたび、県警本部からは、それぞれ別の検視官が現場を訪れ、事件か事故か分からない変死として処理し、死因特定のための司法解剖も行わなかった。
 県警捜査一課によると、2件目が発生した時点で、管轄する幸署は事件の可能性を疑っていたが、捜査一課にはその旨を伝えておらず、事件と断定して捜査しなかった。同じ老人ホームで3件の転落死が相次いで起きていることが、幸署から捜査一課に報告されたのは昨年5月以降になってからだったという。」

 以前私がこのブログで指摘した「最近の警察は、難事件はみんな自殺として処理するのが流行っているらしい?」(2015.12.12)がここでも当てはまっているように思える
つまり「メンドクサイ!」
県警の検視官とすれば、事件の処理は早く済ませたい。本来なら自殺と処理したいが動けなさそうな老人だからそうもいくまい、なら、転落事故と処理しておこう、間違っても事件性があるなんて判断しようものなら、あとあと面倒くさいから止めておこう、ということではなかったか。だから、「死因特定のための司法解剖も行わなかった」のだろう。
これは介護施設運営会社としては願ったり適ったりの処置だった。だから、介護の虐待その他の問題についても手を付けることなど考えもしなかった。

 また川崎市の監督担当部署も警察と同じで「メンドクサイ!」だったのだろう。入居者家族による虐待ビデオがテレビに流されてやっと重い腰を上げるという体たらくだ。
 入居者家族による虐待ビデオ撮影がなかったら、この事件は永遠に有耶無耶となり、まさに管理会社積和サポートシステムとしては万々歳といったところだったろう。全く自浄作用が発揮されない積和サポートシステムは、犯人が一番悪いことは当然だが、かなりの部分この犯罪に大きな責任を有していると言わざるをえないのではないか。


(ついでに) 
民主党は国会で、これは軽減税率対象か、店内で食べるとどうなるか等々愚にも付かない質問を延々としているが、こういう高齢化社会における介護現場の問題を改善するということを徹底追及するという考えはないのか。

 できないんだろうな、民主党には。それは財政健全化、緊縮財政という呪縛に民主党が丸ごと搦(から)め取られているからだ。経済に無知な民主党
 小さな政府(ふつうリベラルは大きな政府じゃなかったのか!)を求め過ぎているのだ。だから、福祉の充実なんてことは考えない。そんなことしたら日本は崩壊してしまうじゃないかと財務省の言いなりなんだ。
 国民が真に求めているもの(消費税増税撤回、財政出動強化、福祉充実、構造改革反対等々)を政策に掲げれば再度民主党の立つ瀬もあろうというものを。目を覚ませ!バカ民主党め。


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