悪しきパターナリズム

 昨日のニュースでひどいね、と思ったこと。厚生省の「保健医療2035」策定懇談会が大臣に提出した保健医療2035提言書に書かれた砂糖への課税提言です。そこには以下のような記述があります。

「保健医療2035提言書
…税財源の確保については、社会環境における健康の決定因子に着眼し、たばこ、アルコール、砂糖など健康リスクに対する課税…あらゆる財源確保策を検討すべきである。」

 マスコミは一斉に反発したが、当然だろう。「街の人は、「生活必需品だから、(課税は)やめてほしいですね」等」
 確かに生活必需品に課税はやめてほしいのだが、もう消費税が掛けられているのだから、二重課税をどんどんしていくという宣言なんだけど、私に言わせると課税する理由が気に入らない。「健康リスクに対する課税」とは聞こえは良さそうだが、この理由を使えば何でも課税が可能となるマジックワードだ。

交通機関の料金及び自家用車には全て課税ができる。「電車や車なんか乗らずに歩くことが健康につながる。あなたの健康のためですよ」
家電製品にも課税可能だ。洗濯機なんて手でやりなさい。掃除なん手でやりなさい。みんな健康のために。等々なんでもござれだ。

こういうのをパターナリズムという。パターナリズムとは、強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益になるようにと、本人の意志に反して行動に介入・干渉することをいう。親が子どものことを慮[おもんぱか]るように他者に対してとる保護主義的立場のことである。

このパターナリズムを国は健康のためという言い訳に使って、単なる増税の手段とするのだから、性質(たち)が悪い。この「保健医療2035」策定懇談会のメンバーに小黒一正という元官僚で今学者のバリバリの新自由主義者かつ緊縮財政論者が入っている。現大臣の塩崎も新自由主義者だから、今回の提言にはご満悦だろう。
しかし、マスコミもたまにはいい反応をしてくれた。こういうふうに頑張ればマスコミの価値も上がるだろうに。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック